この記事で学べること
- OpenAIが検討している「成果ベース課金」のリスクと回避策
- 自分のPC上でAIを動かす「Ollama」のセットアップ手順
- PythonからローカルLLMを呼び出し、業務を自動化する基本コード
前提条件
- インターネット接続環境
- Windows、Mac、またはLinuxのPC(メモリは8GB以上を推奨、16GB以上あると快適です)
- Pythonがインストールされていること(3.10以降を推奨)
Step 1: 環境準備
まずは、世界中で愛用されているローカルLLM実行ツール「Ollama」をインストールしましょう。OpenAIのAPIに依存せず、自分のマシン内でモデルを完結させることができます。
MacやLinuxの方は、以下のコマンドをターミナルで実行してください。Windowsの方は、公式サイト(ollama.com)からインストーラーをダウンロードして実行してくださいね。
# Linuxの場合のインストールコマンド
curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | sh
# インストールが完了したら、モデル(Llama 3など)をダウンロードして起動
ollama run llama3
コマンドを実行すると、モデルのダウンロードが始まります。終了後に「»>」というプロンプトが出れば、すでにあなたのPC内でAIが動いている状態です。
Step 2: 基本設定
次に、このローカルAIをプログラムから制御できるように設定しましょう。OpenAIのライブラリと似た感覚で使える「Ollama Python」ライブラリを利用するのが、私のおすすめです。
まずはライブラリをインストールします。
pip install ollama
次に、PythonからAIを呼び出すためのスクリプトを作成します。設定ファイルのような役割を果たすコードを書いていきましょう。
import ollama
# 使用するモデルを指定
MODEL_NAME = 'llama3'
def generate_response(prompt):
response = ollama.chat(model=MODEL_NAME, messages=[
{
'role': 'user',
'content': prompt,
},
])
return response['message']['content']
# テスト実行
if __name__ == "__main__":
result = generate_response("ローカルLLMを使うメリットを3つ教えて")
print(result)
Step 3: 実行と確認
作成したスクリプトを実行して、正しく動作するか確認しましょう。
みなさんも経験ありませんか?APIの利用料金が気になって、大胆な実験を躊躇してしまうこと。ローカル環境なら、何度実行しても「無料」ですし、OpenAIに「成果の一部を分けてくれ」と言われる心配もありません。
実行コマンドは以下の通りです。
python your_script_name.py
実行結果として、自分のPCからAIの回答が返ってくれば成功です。これで、あなたは自分専用のAIサーバーを手に入れたことになります。
よくあるエラーと対処法
エラー1: Connection refused (Ollamaが起動していない)
requests.exceptions.ConnectionError: HTTPConnectionPool(host='localhost', port=11434)
解決策: Ollamaのアプリケーション自体が起動しているか確認してください。メニューバーやタスクバーにOllamaのアイコンが出ている必要があります。もし消えていたら、再度アプリを立ち上げてください。
エラー2: 動作が極端に遅い、またはクラッシュする
killed (out of memory)
解決策: PCのメモリ(RAM)が不足しています。Llama 3(8Bモデル)を動かすには最低8GBのメモリが必要ですが、他のアプリを閉じても動かない場合は、より軽量な「Phi-3」などのモデルを試してみてください。
ollama run phi3
まとめ
OpenAIのCFOが示唆した「成果ベースの課金」の話、正直驚きましたよね。私自身、SIer時代にライセンス料の変動に振り回された苦い経験があるので、こういったプラットフォーム依存のリスクには敏感になってしまいます。
もちろんOpenAIのモデルは高性能ですが、機密性の高い研究データや、将来的に大きな収益を生むプロジェクトについては、今回ご紹介した「ローカル環境」で回すのが一番の防衛策だと思います。
自分の手元でAIを完全にコントロールできる安心感、ぜひみなさんも体験してみてくださいね。
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